BtoBのSEO完全ガイド|キーワード選定から対策まで解説します

BtoBの企業はSEOをうまく活用することで、長期的に収益を得ることができます。多くの企業がSEOに取り組むなかで、SEOを活用しないのはむしろ大きなチャンスを逃しているともいえます。

では、BtoBの企業がSEOで成果を出すには、何をどのように行えばよいのでしょうか。この記事では、BtoBの企業がSEOに取り組むメリットや具体的な施策を詳しく紹介します。BtoBのSEOの実行体制や効果測定についても解説するので参考にしてください。BtoBマーケティングにおけるSEO戦略をしっかり理解し、実行するためのヒントをお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。

BtoBのSEOとは?

まず、BtoBにおけるSEOがどのようなものかを解説します。

BtoBのSEOの定義と特徴

「SEO(Search Engine Optimization)」とは、検索エンジン最適化のことを指します。つまり、BtoBにおけるSEOとは、企業間取引を行う事業者が自社の商材やサービスを検索エンジンから見つけてもらいやすくするための最適化手法のことです。

BtoBのSEOでは、一般消費者を対象としたBtoCとは異なり、購買サイクルが長く、複数の関係者が意思決定に関与するという特徴があります。そのため、単なるキーワード対策ではなく、専門性の高いコンテンツや信頼性のある情報提供が求められます。また、検索ニーズが明確であることが多いため、検索意図を深く理解し、それに合致したページ設計やコンテンツが必要となります。

例えば、製造業向けのBtoBサイトでは、「工業用レーザー 加工精度」など非常にニッチなキーワードでの検索が行われます。BtoBでは検索ボリュームが少ないキーワードでも、成約率が高いため、ロングテールキーワードの対策が特に重要になります。

このように、BtoBのSEOでは専門性・信頼性・検索意図への対応といった特徴を踏まえた戦略設計が求められるのです。

BtoCのSEOとの違いとは?

BtoBのSEOとBtoCのSEOは、対象とするユーザー層や検索行動が大きく異なるため、アプローチの仕方にも明確な違いがあります。

BtoBのSEOは、企業同士の取引における集客やリード獲得を目的としています。一方、BtoCにおけるSEOは消費者向けのサービスや商品を売るために設計されています。BtoBでは、複数の意思決定者が関わる長期的な商談プロセスが特徴であるため、SEO施策もそのプロセスに合わせて設計されます。対照的に、BtoCでは即効性を重視したマーケティングが行われることが多いです。

例えば、BtoCでは即座に購買につながるような目を引くコンテンツ、「今すぐ購入!」や「割引キャンペーン」などがメインの要素となることが多いですが、BtoBのSEOではターゲット企業が抱える具体的な問題を解決するコンテンツ、専門的で長期的な関係構築を重視したものが求められます。

このように、BtoB SEOとBtoC SEOはその目的やターゲット、アプローチが異なります。

BtoBにおいてSEOが重要な理由

BtoBにおいてSEOが重要な理由は、購買の意思決定においてWeb検索が大きな影響を与えるからです。多くの企業担当者は、企業に問い合わせる前にインターネットで情報収集を行い、自社の課題解決に適したサービスや製品を比較・検討します。そのため、検索結果で自社のWebサイトやコンテンツが表示されなければ、そもそも選択肢に入ることすらできません。

また、BtoBの商材は高額で導入期間も長いため、導入企業は慎重な判断を求められます。SEOによって専門的かつ信頼性のある情報を発信することで、潜在顧客の不安や疑問を解消し、信頼を築くことができます。

さらに、SEOによって集客の仕組みを自動化すれば、広告費をかけずに安定したリード獲得が可能になります。営業リソースに依存せず、マーケティングチャネルを強化できる点でも、BtoB企業にとってSEOが重要な理由といえるでしょう。

BtoBマーケティングにおけるSEOの役割

BtoBマーケティングにおいて、SEOを活用することでどのようなことができるのでしょうか。SEOの役割を解説します。

リード獲得

BtoBマーケティングにおいてSEOを利用することで、ターゲット企業からの高品質なリードを効率よく集めることができます。

SEOでは、課題解決を求めている企業担当者に自社の情報を届けることができます。こういったユーザーが検索する、ニーズの高いキーワードでの検索結果に自社のWebサイトを表示することで、よりリードにつながりやすいユーザーを集めることができるのです。

その結果、自社に興味を持った見込み顧客から資料請求や問い合わせ、メルマガ登録などのアクションを得られ、営業リードの獲得へとつながります。特にBtoBでは、意思決定に複数の関係者が関与するため、SEOによって段階的に情報提供を行うことが非常に有効です。

リードナーチャリング

BtoBマーケティングにおけるSEOは、リードナーチャリングにおいても重要な役割を果たします。SEOによって、見込み客との関係を育成し最終的な商談に繋がるまでのプロセスを支援することができます。

SEOではターゲットユーザーに対してコンテンツを継続的に提供することができます。それによって、見込み客の理解度や関心度を高め、自社の専門性や信頼性を印象付けることができます。

たとえば、初期段階では課題認識を促す記事、中期では解決策の比較や導入事例、そして最終段階ではサービス資料やホワイトペーパーなど、フェーズに応じたコンテンツを提供することができるのです。こうした流れをSEOで構築することで、見込み顧客を自然な形で購買行動へ導くことができ、効率的かつ継続的なリード育成を行うことができます。

ブランドの認知度向上

BtoBマーケティングにおいて、SEOはブランドの認知度を高めるために有効な手段といえます。

SEO対策を施したコンテンツは、検索結果の上位に表示されることで、見込み顧客の目に触れる機会が増えます。何度も検索結果で目にするブランドは、たとえクリックされなかったとしても、ユーザーの記憶に残りやすくなるでしょう。そして、仮に最初の接点でコンバージョンに至らなくても、繰り返し目にすることで「この会社は専門性がある」と認識され、商談の候補に入る確率が高まるはずです。

また、ユーザーは検索結果で上位に表示しているブランドやサービスを知名度が高いと感じることがあり、自然とブランドの信頼性や権威性を高められる可能性があります。

BtoBマーケティングにおいては、信頼性と認知度が重要な要素となります。SEOを活用することで、企業のブランドイメージを強化し、見込み客に対して他社と差別化を図ることができるでしょう。

BtoBでSEOを行うメリット

BtoBにおいてSEOを行うことでどのようなメリットが得られるのでしょうか。

費用対効果がよい

BtoBでのSEOは、費用対効果が高いことが大きなメリットといえます。SEOを活用することで、少ない投資で持続的な集客、長期的な成果を得られる可能性があります。
SEOでは、一度上位表示されると広告のようにクリックごとに費用が発生することなく、継続的に見込み顧客を自社サイトへ誘導できます。そのため、長期的な視点で見ればコストパフォーマンスに優れており、マーケティング予算を抑えることが可能です。

また、SEOで獲得できるユーザーは、自ら課題解決のために情報を探している「顕在層」が多いため、商談や成約に繋がりやすいという点もメリットです。特にBtoBでは、購入までの意思決定が慎重なため、検索を通じて情報を収集し、自発的にアクションを起こすユーザーとの接点は非常に価値があります。

このように、BtoBでのSEOは低コストで継続的に集客を実現できるため、費用対効果が非常に高い施策であることがわかります。

購買検討層に直接アプローチできる

SEOを活用することで、BtoB企業は購買検討層に直接アプローチでき、効率的にリードを獲得することができます。
購買検討層は、すでに自社の商品やサービスに興味を持ち、購入を検討している段階の企業や担当者です。SEOを活用すれば、ユーザーが検索エンジンで関連するキーワードを検索した際に、自社のWebサイトが上位に表示されるため、購買意欲の高いターゲット層に認知してもらうことが可能になります。これにより、より購買意欲の高いリードを獲得でき、営業活動の効率も向上します。

長期的に効果が得られる

BtoBのSEOは、長期的に持続可能な効果を得られる手法です。SEOは一度の施策で効果が出るわけではなく、時間をかけて検索エンジンからの流入を得られるようになりますが、その後は安定的な流入を維持することが可能です。

広告などの他のマーケティング手法は効果を得るためには都度費用が必要になり、短期的な効果しか得られないことが多いですが、SEOは長期的に持続可能な結果を得ることができます。

SEOは一度の投資で継続的な成果を生むため、リソースを集中させる価値があるのです。

企業の信頼性・専門性を高められる

BtoB企業がSEOを実施することで、企業の信頼性や専門性を高めることができます。

SEOによってWebサイトの検索順位を向上させることはオンラインでの認知度を上げることになります。関連するさまざまなキーワードで上位表示されると、その企業が専門的な知識や実績を持っていると見なされ、顧客からの信頼を得やすくなります。

また、SEOで成果を出すには、専門的なあらゆる情報を掲載することにもなるので、ユーザーから専門性の高い会社であると認識されるでしょう。このように、BtoB企業がSEOを適切に実施することで、企業の信頼性や専門性を向上させ、より多くの顧客からの信用を得られるはずです。

競合との差別化が図れる

BtoBでSEOを活用することにより、競合との差別化を図ることができます。SEOを行うには、自社サイト内に独自情報を盛り込んだコンテンツを展開することが必要になります。それによって、見込み顧客に「他社とは異なる価値」を伝えることが可能になり、差別化が可能なのです。価格やスペックでは比較が難しいBtoB商材であっても、企業の姿勢や独自の取り組みを言語化・可視化することで、差別化を実現できます。

例えば、同じような製品を扱う2社があった場合でも、SEOを通じて「導入事例」や「自社独自の技術解説」を発信している企業は、信頼性や専門性が伝わりやすく、商談の対象として選ばれやすくなるでしょう。

このように、SEOを活用することで、BtoB企業は競合との差別化を図り、より成約率を高めることができるはずです。

BtoBのSEOに必要な施策

ここまでBtoBにおけるSEOの価値を解説してきましたが、ここからはBtoBのSEOの施策について解説します。

ターゲットに合ったキーワードの選定

BtoBのSEOを成功させるためには、ターゲットに合ったキーワードの選定が重要です。BtoBにおける購買プロセスは複雑かつ長期的であり、検索ユーザーの情報ニーズも多岐にわたるため、ターゲットの検索意図にマッチしたキーワードでなければユーザーに見てもらえないからです。

そのため、ターゲットとなる企業の担当者が実際に検索しそうなキーワードを精密に選定する必要があります。適切なキーワード選定を行うことで、自社の商品やサービスに関心を持つ見込み顧客へ効率的にアプローチできます。

だからこそ、BtoBのSEOでは慎重かつ戦略的なキーワード設計が重要になります。

内部SEO

BtoBのSEOにおいては、内部SEOの最適化が成果を上げるための土台となります。

内部SEOとは、サイト内部の構造やコンテンツ、HTMLの最適化を指し、Googleなどの検索エンジンに対してサイトの内容を正しく伝える役割を果たします。特にBtoB領域では、専門性の高い情報が求められるため、検索エンジンにしっかりと理解される構造でないと、せっかくの良質なコンテンツが評価されず、検索順位が上がらないリスクがあります。

BtoBのSEO対策においては、検索エンジンとユーザーの両方にとってわかりやすく最適化された内部SEOの実施が欠かせません。

コンテンツSEO

BtoBのSEO対策を強化するには、コンテンツSEOの実施が重要です。BtoBの購買プロセスは長期的かつ理性的であるため、検索ユーザーに対して専門的で信頼性のある情報を提供する必要があります。

コンテンツSEOを活用すれば、ユーザーの課題解決に役立つ高品質な情報を継続的に発信でき、検索エンジンからの評価を高めながら、見込み顧客との関係性を築くことができます。これにより、検索流入の増加だけでなくリード獲得にもつながるのです。

例えば、購買意欲の高い層の検索意図に対して、比較記事や導入事例、課題解決型のノウハウ記事を用意しておくことで、上位表示が狙えるだけでなく、信頼獲得にもつながるでしょう。

BtoB領域で成果を出すためには、コンテンツSEOを行い、検索意図に寄り添った高品質な情報発信を行うことが重要です。

外部SEO

BtoBにおけるSEO対策では、外部SEOの実施も重要な施策のひとつです。

外部SEOとは、他のWebサイトから自社サイトへ向けた被リンク(バックリンク)を獲得することで、検索エンジンからの信頼性や評価を高め、検索順位を向上させる手法です。特にBtoBの領域では、業界内での専門性や信頼性が重視されるため、権威あるサイトからのリンク獲得は自社の信用力を裏付ける材料としても効果を発揮します。

質の低いリンクや不自然な被リンクを大量に獲得するとGoogleからペナルティを受けるリスクもあるため、業界団体の公式サイトや専門メディア、パートナー企業など自社のビジネスと関連性の高いWebサイトからリンクをもらうための施策を行いましょう。

このようにBtoBのSEO施策においては、外部SEOを活用して高品質な被リンクを獲得し、自社サイトの信頼性を高めることが重要です。

BtoBのSEOにおけるキーワード選定のポイント

ここからは、それぞれの施策をどのように行うべきかのポイントを解説していきます。

検索意図に沿ったキーワードの種類を把握する

BtoBのSEOにおいては、検索意図に沿ったキーワードの種類を正しく把握することが非常に重要です。

なぜなら、BtoBの購買プロセスは長期的かつ論理的な検討が多く、適切なタイミングで見込み顧客のニーズに応えることが必要だからです。検索意図には「情報収集型」「比較検討型」「購入検討型」といった段階があり、それぞれに適したキーワードを用いることで、顧客のファネルに応じた接点を持つことが可能になります。

例えば、「◯◯とは」といったキーワードは情報収集段階の検索者が調べるキーワードですが、「◯◯ 価格」や「◯◯ 比較」は購買意欲が高いユーザーが検索するキーワードです。これらを混同してコンテンツを作ると、ユーザーのニーズとズレが生じて離脱につながる恐れがあります。キーワード選定を行うときには、検索意図ごとにどのようなキーワードの種類があるかを理解しておきましょう。

見込み顧客の購買プロセスに合わせた選定

BtoBのSEOでは、見込み顧客の購買プロセスに合わせたキーワード選定が重要です。BtoB商材の購買プロセスは、検討期間が長く各フェーズで求められる情報が異なります。リード獲得から商談化、最終的な意思決定に至るまでの各段階に応じて適切なキーワードを設定することで、ターゲットユーザーの関心を段階的に引き上げることが可能になります。

検討の初期段階では「◯◯とは」「業界 課題」といった情報収集型キーワードで検索をしますが、比較・検討段階では「◯◯ 導入事例」や「◯◯ 比較」、最終的な購買段階では「◯◯ 価格」や「◯◯ 見積もり」といった具体的なキーワードが成果につながりやすくなります。

これを無視して同じキーワードであらゆる層を狙おうとすると、検索意図とのズレが生じ、せっかくの訪問者を取りこぼす結果になってしまいます。プロセスに合わせたキーワードを選び、適したコンテンツを作りましょう。

ロングテールキーワードを活用する

BtoBのSEOでは、ロングテールキーワードを活用することが効果的です。ロングテールキーワードとは、検索ボリュームは少ないものの検索意図が明確なキーワードのことです。これらのキーワードは競合が少なく、BtoBのようにニッチな市場においては質の高いリード獲得につながりやすいです。

例えば、「製造業 ERP」といったキーワードよりも、「中小製造業向け ERP 在庫管理機能」といった具体的なキーワードの方が、ニーズが明確であり導入意欲の高い見込み顧客にリーチできるでしょう。

一方、ビッグキーワードでは抽象的で漠然としたニーズにとどまることが多く、コンバージョンには結びつきにくい傾向があります。ロングテールキーワードを積極的に活用することで、少数でも質の高いアクセスを獲得し、成約率の高いSEO施策を実現できるでしょう。

業界用語・専門用語の有効活用

BtoBのSEOでは、業界用語や専門用語を効果的に活用することが重要です。

BtoBの見込み顧客は高度な知識や課題意識を持って検索を行う傾向があり、専門的なキーワードを用いることで検索意図にマッチしたコンテンツを提供しやすくなります。また、専門用語を的確に用いることで、自社が業界に精通していることをアピールでき、信頼性向上にもつながります。

しかし、あまりにもマニアックな用語や業界外には通じない略語ばかりを多用すると、検索ボリュームが極端に小さくなったり、検索エンジンに適切に評価されなかったりする恐れもあるため、バランスを考える必要があります。

競合サイトのキーワード分析を行う

BtoBのSEOを効果的に進めるためには、競合サイトのキーワード分析を行うことも有効です。競合サイトのキーワードを調査することで、業界内で実際に検索されているワードや、成果を上げているトピックの傾向を把握でき、自社のSEO戦略に活かすことができます。

競合サイトが上位表示をしており、流入や成約を獲得しているキーワードで自社も上位表示をすれば、同じように流入と成果を得られるでしょう。また、自社が見落としていた有効なキーワードを発見し、新たな集客機会を得ることにもつながります。

競合サイトのキーワード分析を通じて、効果的かつ実践的なBtoB向けSEO戦略を構築することができます。

検索ボリュームと成果のバランスを取る

BtoBのSEO対策では、検索ボリュームと成果のバランスを取ることが非常に重要です。BtoB領域では、検索ボリュームが少ないニッチなキーワードであっても、見込み客の質が高く、コンバージョンにつながりやすいケースがあります。

また、キーワードのなかには競合が多く、成果につながりにくい場合もあります。単純に検索数の多さだけを重視すると、ターゲット層から外れたユーザーを集客してしまったり、上位表示ができなかったりして成果につながらない可能性があります。

検索ボリュームが少数でも成果を得られるキーワードがあるので、バランスを検討するのがよいでしょう。

BtoBのSEOにおける内部SEOのポイント

次に、BtoBにおいて内部SEOを行うときの施策のポイントを紹介します。

階層構造とナビゲーションの最適化

BtoBのSEOにおいては、階層構造とナビゲーションの最適化が重要なポイントです。BtoBサイトは取り扱う情報量が多く、ユーザーの意図も多岐にわたるため、明確な階層構造と分かりやすいナビゲーションが必要になります。

例えば、製品カテゴリが複数ある企業サイトでは、「製品カテゴリ>製品一覧>製品詳細>サンプル 」といった階層設計を整える必要がありますし、ナビゲーションやパンくずリストを設置することで、ユーザーは目的の情報へスムーズにたどり着くことができ、同時にクローラーにもサイト構造を正確に伝えることができるので、検索順位の向上につながります。

逆に、明確な階層構造と分かりやすいナビゲーションがなければ、ユーザーはどこに何があるか分からず目的を達成することができませんし、検索エンジンに正確な情報を伝達することができないでしょう。

サービスページの内部リンク設計

法人向けのサービスサイトにおいては、内部リンク設計を最適化することが重要です。

BtoBサイトの主目的は、問い合わせや資料請求といった成約アクションを促すことにあります。そのため、訪問者が必要な情報に迷わず辿り着き、最終的にCVページへ誘導される導線づくりが重要です。内部リンクを適切に設置することで、ユーザーの回遊性が高まり、自然とCVポイントに導くことができます。

そして、内部リンクを最適化することで検索エンジンにもサイト構造が明確に伝わるため、SEO上の評価も高まりやすくなるでしょう。法人向けのサービスサイトでは、ユーザー導線を意識した内部リンク設計が、SEOとコンバージョンの両面で成果を高めるカギとなります。

タイトルタグとメタディスクリプションの最適化

BtoBサイトのSEOを強化するためには、タイトルタグとメタディスクリプションの最適化も行わなくてはなりません。

タイトルタグとメタディスクリプションは検索結果に直接表示されるため、検索ユーザーのクリック率に大きな影響を与えます。BtoB分野では専門性の高いキーワードでの検索が多く、ユーザーの検索意図に対応したタイトルや説明文があれば、見込み顧客に対して訴求力のあるアプローチが可能となります。また、検索エンジンはタイトルタグなどの情報を重要なランキング要素として評価しています。

BtoBのSEOにおいては、検索結果での見せ方を意識したタイトルタグとメタディスクリプションの最適化が、集客と成果につながる大きなポイントとなります。

構造化データの活用

BtoBのSEOを強化するためには、構造化データの活用も効果的です。構造化データを用いることで、検索エンジンにページの内容を正確かつ詳細に伝えることができ、リッチリザルト(強調表示)として検索結果に表示される可能性が高まります。これにより視認性が向上し、クリック率の向上が期待できます。

特にBtoB領域では、商品情報やFAQ、レビューなどの構造を明確にすることで、見込み顧客に対してより信頼性の高い情報提供が可能になります。例えば、製品比較ページに構造化データを用いることで検索結果に「製品名」「価格」「評価」などの情報を表示することができ、ユーザーはひと目で内容を把握できるでしょう。

構造化データを活用することで、BtoBサイトの検索結果における可視性と訴求力を高め、SEO効果を大きく向上させることが期待できます。

モバイル対応と表示速度の改善

BtoBのSEOにおいては、モバイル対応と表示速度の改善は重要です。

BtoBにおいてもユーザーの多くはスマートフォンから情報収集を行っており、検索エンジンもモバイル対応の有無やモバイルでの使いやすさをランキング評価の基準にしています。表示速度が遅かったり、モバイルでの閲覧に最適化されていなかったりするページは、ユーザー体験を損ねるだけでなく、検索順位にも悪影響を及ぼすことになります。

モバイル対応と表示速度の改善は、BtoBのSEOにおいて検索順位とユーザー体験を左右する重要な部分なので、実際にモバイル機器でサイトを確認し、読みにくい箇所や使いづらいところがないかを確認しましょう。

コアバリューページの明確化とリンク強化

BtoBのSEO対策では、コアバリューページを明確にし、内部リンクを強化することが重要です。コアバリューページとは、企業やブランドが顧客に提供する「中核的な価値」や「強み」を明確に伝えるためのウェブページのことです。

コアバリューページを明確化することで、検索エンジンに自社サイトの主力コンテンツや価値を正しく伝えることができ、関連するページからの内部リンクを集めることで、そのページのSEO評価を高められます。

例えば、製品紹介ページやサービス概要ページなど、ビジネスの核となるページに対して、関連するブログ記事やFAQ、導入事例などから内部リンクを貼ることで、検索エンジンはそのページが重要であると判断しやすくなります。

BtoBで成果を出すためのコンテンツSEO戦略

BtoBで成果を出すためのコンテンツSEO施策について解説していきます。

検討段階に合わせたコンテンツ設計

BtoBのコンテンツSEOでは、検討段階に合わせたコンテンツ設計が重要です。BtoBの購買プロセスごとに適したキーワードを選定し、そのキーワードのニーズに答えるコンテンツを提供することで成果につなげることができます。

例えば、認知段階では「課題解決のヒントになるコラム」、比較検討段階では「自社サービスと競合他社との違いを示す比較資料」、意思決定段階では「導入事例やお客様の声」など、各フェーズのニーズに合ったコンテンツを作成しましょう。

ユーザーの検討段階に応じてコンテンツを設計することが、BtoBにおけるコンテンツSEOの成功に直結します。

オウンドメディア化

BtoBで成果を出すためには、企業サイトをオウンドメディア化することが効果的です。オウンドメディア化とは、自社が保有するブログや記事ページなどのWebサイトやWebメディアを通じて継続的に有益な情報を発信し、検索エンジンからの流入を増やす手法です。

オウンドメディアによって見込み顧客との接点を増やすとともに、ブランドの専門性や信頼性を高めることができます。また、継続的なコンテンツ発信によって、SEO評価の土台となるコンテンツ資産を蓄積していくことも可能です。

このように、自社サイトをオウンドメディア化することは、BtoB領域において中長期的なSEO成果を生み出すうえで重要なのです。

定期的なリライトと情報の最新化を行う

BtoBのコンテンツSEOにおいて成果を出すためには、定期的なリライトと情報の最新化を行うことが重要です。

検索エンジンは常に新しく正確な情報を評価し、検索順位に反映しています。特にBtoB領域では技術や業界動向の変化が激しく、古い情報を掲載したままだと検索エンジンだけでなくユーザーからの信頼も失いかねません。だからこそ、定期的なリライトによって情報の鮮度を保つことができ、検索順位の維持・向上につながり継続的な集客が期待できます。

BtoBのコンテンツSEOでは、定期的にリライトを行うようにしましょう。

E-E-A-Tを意識したコンテンツ作成

BtoBにおけるコンテンツSEOでは、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を意識したコンテンツ作成が大切です。Googleは、検索結果の品質を判断する指標としてE-E-A-Tを重視しています。特にBtoB領域では高額な取引や専門性の高い意思決定が多いため、企業や担当者が信頼に足る情報源と感じられるかどうかが、SEO上位表示とCV率の両面で重要になります。

そのため、情報の羅列ではなく、実際の経験に基づいた具体的な事例や実績を含めることで、コンテンツに「経験(Experience)」の裏付けを与えることが重要です。また、執筆者や監修者の「専門性(Expertise)」や「権威性(Authoritativeness)」を示すプロフィールや資格情報、業界内でのポジションなども記載するのも有効です。特に、医療・法律・金融などのYMYL(Your Money or Your Life)領域に近いBtoB分野では、誰がその情報を提供しているのかが検索エンジンにとっても重要な評価軸になります。

ナレッジベース・ホワイトペーパーの活用

ナレッジベースやホワイトペーパーを活用することは、BtoBのコンテンツSEOにおいて成果を出すために効果的です。これらの資料は専門的かつ詳細な情報を提供できるため、ターゲット企業の信頼を獲得しやすく、またSEO的にも価値の高いコンテンツとして評価されます。

ナレッジベースは顧客や見込み客が抱える具体的な課題を解決するための情報を体系的に整理することで、ユーザーの滞在時間やリピート率を高めることができます。また、ホワイトペーパーは業界動向や技術的詳細、事例分析などを深掘りし、専門性と権威性を示すための有力な手段です。これにより、リード獲得や商談成立に繋がる信頼関係構築が期待できます。

このように、ナレッジベースやホワイトペーパーを適切に活用することで、BtoB向けのコンテンツSEOを強化することができます。

BtoBにおける外部SEO施策と被リンク戦略

BtoBにおいては外部SEO施策も重要です。その手法を解説します。

信頼性・関連性の高いサイトから被リンク獲得

BtoBサイトのSEO効果を高めるには、信頼性・関連性の高いサイトからの被リンクを獲得することが重要です。

Googleは、被リンクを「第三者からの評価」として捉えており、信頼性や関連性の高い外部サイトからリンクされているページほど価値が高いと判断します。特にBtoB領域では、専門性の高い業界メディアやパートナー企業などからのリンクがSEOに大きな影響を与えます。業界団体の公式サイトや取引先企業のニュースリリース内で紹介されるなど、関連性の高いサイトからリンクが得られるように働きかけましょう。

ただし、単に数を増やすことを目的として無関係なディレクトリサイトや低品質なリンクを集めてもGoogleの評価は上がらず、場合によってはペナルティの対象となるリスクすらあるので注意しましょう。

寄稿・プレスリリースによる専門性アピール

BtoB領域で外部SEOを強化するためには、寄稿やプレスリリースを通じて自社の専門性をアピールすることが効果的です。

寄稿記事やプレスリリースは、第三者メディアを通じて自社の専門知識や業界動向に関する知見を発信する手段です。それらのメディアからの被リンクはSEO上の評価を高めるうえでも有効なのです。

業界紙やビジネス系ニュースメディアに寄稿を行えば、その内容が外部の信頼性ある媒体に掲載されることで権威性が向上します。また、プレスリリースによって新サービスや実績を発信することで、他メディアやブログがその情報を引用・拡散し、自然な形で被リンクが増えることもあります。

ホワイトペーパーや調査レポートによるシェア誘導

BtoB企業が外部SEOを強化するには、ホワイトペーパーや調査レポートを活用して自然なシェアを誘発するのが効果的です。

ホワイトペーパーや調査レポートは、業界における独自性・専門性を示すコンテンツであり、価値の高い情報として他サイトやSNSで引用・共有されやすいです。これにより被リンク獲得につながり、SEO評価の向上が期待できます。ただし、単なる広告色の強い資料ではシェアされにくいため、客観性と有益性を意識した内容設計が重要です。

専門的で価値のあるホワイトペーパーや調査レポートを作成・公開することで、シェアを通じた被リンク獲得を促進し、外部SEO施策として高い効果を発揮することができます。

SNSや業界フォーラムでの情報発信と連携

BtoB企業においては、SNSや業界フォーラムでの情報発信と連携が外部SEO施策として有効です。

SNSや業界フォーラムでの情報発信は、ターゲット層や業界関係者との接点を増やし、自社コンテンツへのアクセスと被リンクの獲得を促すことにつながります。信頼性のある場での情報共有は、ブランドの専門性や権威性を高め、結果的にSEOにプラスの影響を与えます。

ただし、BtoBでは信頼性が重視されるため、発信内容には専門性と根拠が重要です。受け手にとって価値のある情報を届けましょう。

パートナー企業との相互リンク戦略

BtoB企業においては、パートナー企業との相互リンク戦略を取り入れることで、効果的な外部SEO施策が実現できるでしょう。BtoB分野では、取引先や業界内で信頼関係を築いている企業との相互リンクを通じて、自然で高品質な被リンクを得やすくなります。

ただし、相互リンクはあくまで価値のある情報を共有することが前提であり、不自然にリンクを増やすだけの施策では逆効果になる可能性があります。

SEOの成果を測定・改善する方法

SEO施策を行ったあとには、成果を測定し、改善をしていくことが重要です。

SEOのKPI設定と目標管理のポイント

SEOの成果を最大化するためには、適切なKPI設定と目標管理が欠かせません。SEOは中長期的な施策であるため、明確なKPIを設定し、進捗状況を可視化しながら管理することが重要です。

KPIによって、目標達成に向けた取り組みの成果を数値で把握でき、効果の高い施策にリソースを集中させることができます。また、施策がうまくいっていない場合にも、早期に軌道修正を図ることが可能です。

例えば、KPIを「検索順位」のみで評価していると、上位表示されたにもかかわらず実際の流入や成果に結びつかないケースがあります。これは、検索ボリュームが少ないキーワードを対象にしていたり、クリック率(CTR)が低いタイトルであったりすることが原因であるかもしれません。検索順位に加えて、「自然検索からの流入数」「CTR」「滞在時間」「直帰率」「コンバージョン数」など、複数の指標を組み合わせて評価することが重要です。

Googleアナリティクスとサーチコンソールを活用

SEOの成果を正確に把握し、改善につなげるためには、Googleアナリティクスとサーチコンソールを活用することが重要です。

Googleアナリティクスではユーザーの流入経路や行動、コンバージョンデータを詳細に追跡でき、サーチコンソールでは検索クエリ、インデックス状況、クリック率などの検索パフォーマンスを把握できます。これら2つのツールを併用することで、SEO施策のどの部分が効果的で、どこに改善の余地があるのかを具体的に分析することができます。

SEOの成果をデータに基づいて正確に把握し、改善施策を戦略的に進めることが大切です。

成果の出ないページを改善

成果の出ないページを改善することは、SEOの効果を最大化するために欠かせない取り組みです。

検索結果で上位表示されていないページやコンバージョンに結びついていないページをそのままにしておくと、サイト全体のSEO的な評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。検索エンジンはユーザーの行動データを評価基準の一部としており、成果の出ていないページが多ければ、サイト全体の信頼性や価値が低く見積もられる可能性があります。

そのため、該当ページを見直し、改善していくことでSEO全体のパフォーマンスを高めることが重要です。

競合サイトと自社サイトの定期比較分析

SEOの成果を高めるためには、競合サイトと自社サイトの定期的な比較分析を行うことが効果的です。

競合と自社のパフォーマンスを比較することで、自社サイトの弱点や改善点、逆に優れているポイントを客観的に把握することができます。検索順位の推移や被リンク数、コンテンツの質や更新頻度などを競合と照らし合わせることで、何が差を生んでいるのかを明確にしましょう。

また、競合が対応していないロングテールキーワードや検索意図に着目することで、ニッチなユーザーニーズを獲得するチャンスも生まれます。競合調査を定期的に行うようにしましょう。

BtoBのSEOの実行体制

BtoBのSEOを行う場合には体制を構築しなくてはなりません。どのような体制がよいのでしょうか。

内製化

BtoBのSEOにおいては、施策を内製化することで自社のノウハウ蓄積やスピード感ある運用が可能になります。

内製化の最大のメリットは、社内に知見が蓄積され、SEOに関する判断や改善が迅速に行えるようになることです。特にBtoB領域では、専門性が高く、商材やターゲットの理解が深い社内のメンバーがコンテンツを作成することで、より質の高いSEO施策を展開できます。また、社内リソースを活用することで、外注コストの削減にもつながります。

ただし、専門知識を持った人材の確保や育成が必要で、初期段階ではリソース不足に悩む可能性があります。まずは小規模な施策やコンテンツ作成から着手し、徐々に体制を整えていくことで、無理のないスムーズな内製化が可能になるでしょう。

外注

BtoBのSEOにおいては、外注することで専門的なノウハウを活用し、効率的な施策展開が可能になります。

SEOは検索アルゴリズムの変化や競合分析、キーワード戦略、コンテンツ制作など多岐にわたるスキルが求められるため、自社に専門知識がない場合は、外部のプロに任せることで成果につながりやすくなります。特にBtoB分野では、限られたリソースで戦略的にSEOを進める必要があるため、実績のある外部パートナーの力を借りることが効率的です。

SEOに強い外部パートナーを活用すれば、内部構造の最適化からコンテンツ戦略まで包括的に対応してくれます。しかし、自社の商材や業界知識に乏しい場合があり、意図したメッセージが伝わりにくくなることがあります。また、長期的な契約によりコストがかさむリスクも考慮しなければなりません。

内製と外注を組み合わせるハイブリッド体制

BtoBのSEOにおいては、内製と外注を組み合わせたハイブリッド体制をとることも有効です。

SEO施策には自社の事業理解が不可欠な領域と、高度な専門知識やリソースが求められる領域があります。ハイブリッド体制であれば、内部で戦略立案やコンテンツの方向性を管理しつつ、技術的な最適化や作業量の多い実務を外注することで、両者の強みを最大限に活かすことができます。自社でBtoB商材のターゲットに適したキーワード設計や企画立案を行い、記事制作やSEO技術の実装は外部に任せるといった分業が効果的です。

体制構築には社内外の連携体制が不可欠で、情報共有や意図のすり合わせに手間がかかることがあります。また、指示が曖昧だと外注先の成果にも影響するため、一定のマネジメント能力も求められます。

外注パートナーの選び方とチェックリスト

BtoBのSEO施策を成功に導くためには、信頼できる外注パートナーを適切に選定することが重要です。BtoB領域では商材が専門的でターゲットも限定されるため、SEOにおいても業界知識や成果に対する理解が求められます。

そのため、単に実績があるだけでなく、自社の事業理解とコミュニケーション力を兼ね備えた外注先を選ぶ必要があります。評価の基準となるチェックリストを持つことで、選定時のブレを防ぎ、成果に直結するパートナーと連携しやすくなるので用意するのがよいでしょう。

SEO会社の中には、検索順位の向上を成果指標にしているところもありますが、BtoBでは問い合わせの質や数にまで踏み込んだ提案ができるかが重要です。それらを指標としているかを確認しましょう。

また、いくら条件が整っていても、実際の業務を進める中で自社との相性が合わないと感じるケースもあります。そういったリスクを最小限に抑えるためにも、契約前にトライアル期間を設ける、あるいは過去に支援したクライアントとの成功事例や失敗事例を共有してもらうことで、より現実的な判断が可能になります。

まとめ

BtoB企業にとってSEOは重要な施策です。BtoBの企業はSEOをうまく活用することで、長期的に収益を得ることができます。多くの企業がSEOに取り組むなかで、SEOを活用しないのはむしろ大きなチャンスを逃しているともいえます。ぜひSEOを行うことを検討してください。

私たちCINACAでは、これまでに多くのBtoB企業のSEOで実績があり、自社ならではのノウハウを持っています。内部施策、外部施策、コンテンツ施策の全体から、施策を提案させていただきます。

また、キーワード選定においては上位表示可能性や競合性も加味して選定を行うので、より成果につながりやすいキーワードで対策を行えます。検索順位だけを指標とするのでなく、成約につながる指標を設定し、調査・改善を繰り返します。ぜひお問合せください。

前の記事へ
記事一覧に戻る
記事一覧に戻る

サービス紹介

SEOコンサルティング

アルゴリズムに適した効果的な施策を提案

自然検索からの流入を最大化します。 基本的な施策だけでなく、最新の検索エンジンのアルゴリズムに則した提案をします。 10年以上対策を行ってきた豊富な経験から、独自の施策で課題を解決します。

SEOライティング

SEOに効果的なライティングを提供

Webコンテンツではテキストが重要となります。中身のないコンテンツではアクセスと問い合わせを得られません。SEOに準拠したライティングを行うことでアクセスを集めながら、コンバージョンを得られるコンテンツを作成いたします。

Webサイト制作

SEOとUIに適したWebサイトを制作

目的を達成できるWebサイトを作るには、デザイン・テキスト・画面設計など、様々な要素が絡みます。SEOや導線、テキストに配慮することで、長期的に成果を得られるWebサイトを制作します。